4 甲状腺機能失調
<甲状腺機能低下症>少ししか食べていないのにすぐに太ってしまうとか、身体がだるくて仕方ないとか、皮膚炎がなかなか治らないとか、何気ない変化として出てきます。髪の毛が抜けてきた、皮膚がたるんできたなども、甲状腺機能の低下に伴う症状のひとつで、皮膚科にかかり甲状腺とわからずに別の治療をしてしまうことがあります。また、何事に対してもやる気が起きないという甲状腺機能低下症の症状を間違えて抗欝剤を飲んでしまったという話もよく聞きます。低下症の場合は、L−アミノ酸(アルギニン・L−メチオニン・グルタミン・コラーゲン配合)+ヘム鉄が大変効果的です。症にあった漢方に合わせて飲むと代謝が確実にあがってきます。
<甲状腺機能亢進症>やせてくることが多く、目の輝きがへんにぎらぎらしてくる、という特徴があります。症状としては低下症と重なることが多いので血液検査の数字で判断することが必要です。いずれにしても、大きなストレスが入った時やストレスを受け続けていた挙句に発症することがありますが、もともとは血液の状態はバランスを崩していることが基本にあります。
低下症も亢進症もMCV,MCH,MCHC,フェリチンなどの血液検査の項目を見てみるとF−T3,F−T4、TSHなどの数字との関連があることに気がつきます。たとえチラージンを飲んでいても、貧血の治療をきちんとしていないと、ホルモンのアンバランスはなかなか改善しないようです。近年、皮膚炎、アトピーと甲状腺の関係を重大視して当店では治療をさせていただきます。一人ひとりの証をみながら、処方はさまざまですが、十全大補湯で造血する力をつけるのも手っ取り早いやり方のひとつです。 |