漢方薬は内側からの美しさを運んできます。まずは自分がどのタイプかを知ることからはじめましょう。
<瘀血タイプ>
血液の流れが悪い、滞っている、血液が薄いタイプ。頭痛、肩凝り、静脈瘤になりやすい、立ちくらみ、生理不順にもなりやすい。どちらかというと下半身が太りやすいタイプです。貧血が隠れていることが多いので、四物湯を合わせて、桂皮茯苓丸や当帰四逆呉茱萸生姜湯などを田七人参、サフラン、ヘム鉄と合わせてお飲みいただきます。
<水毒タイプ>
いわゆる水太りです。何故細胞間に水が溜まりやすくなるのかというと、細胞膜の脆弱化が原因かもしれません。このタイプの方は甘いものが大好き、偏食があるということが多いようです。食事に気をつけて、油もの、乳製品などを極力食べないような生活パターンを作ってください。当帰芍薬散、九味檳椰湯などで水はけの良い体へ導きます。このタイプは体重の上がり下がりが多いのも特徴です。
<気虚タイプ>
何をするにも億劫で、気力が出ないというタイプ。甲状腺機能低下症の方がほとんどです。甲状腺機能が低下すると精神的にも機能的にも活力が下がりますので、非常に太りやすくなります。L−アミノ酸で代謝を活発にします。漢方薬はさまざまな処方がありますが、冷えが強い方が多いために、当帰四逆呉茱萸生姜湯や人参湯でまずはお腹を温めてみましょう。甲状腺が少し元気になってくると、朝起きるときに壮快な目覚めが体験できます。めんどくさい気分やため息から開放されてゆきます。
<食事の採り方>
どのタイプにも共通することは、食事のときの食べ方です。一人ひとり臓器の大きさも酵素の量も違うことを考えれば、どれくらい食べればいいのか?という質問を良く受けます。答えは簡単。よく噛むことです。口の中に入れて30回から50回噛んでいると、自然に、食事の量が減ることに気がつきます。その人の適量は噛むことからしかわからないのです。よく噛めば唾液も良く出ますし胃酸も良く出るようになります。それは各酵素を出すために、必要なこと。
消化がうまくいけば胃腸は非常に元気になります。特に腸内フローラは元気になりますから、太りにくいからだに変わってくるということです。もし、腸が弱っているとたんぱく質は間違いなく未消化のままになります。それは腸の腐敗につながり、腸の環境が悪くなれば、糖代謝や肝臓機能の低下が待ち受けているわけです。美しくやせるためには、腸と肝臓がやはり丈夫できれいでなくてはなりません。お一人お一人に合った食事指導をいたしますので、ご相談ください。
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